「この見積書、1つのPDFにまとめて送っておいて」
上司にそう言われて、いつものようにPDF結合サイトを開いた。 ファイルをドラッグ&ドロップ。結合ボタンを押す。10秒で完了。便利。
...でも、ふと思った。
今、取引先の見積金額が書かれたPDFを、どこのサーバーに送った?
調べてみると、多くのPDF結合サイトは海外のサーバーにファイルをアップロードして処理している。 処理後に削除されるとはいえ、一度はサーバーに渡っている。 社内の機密資料、取引先の見積書、契約書の下書き... そういうファイルを外部サーバーに送っていたことに、正直ゾッとした。
同じことを感じたことがある人に向けて、 サーバーに一切送らずにブラウザだけでPDFを結合する方法を紹介する。
そもそも「サーバーに送る」と何が起きるのか
一般的なPDF結合サイトの仕組みはこうだ。
つまり、一時的とはいえ、あなたのファイルは外部のサーバーに存在する。 削除されるタイミングも、本当に削除されたかも、利用者側からは確認できない。
会社のセキュリティポリシー、大丈夫?
「外部サーバーへの業務ファイルのアップロード禁止」というポリシーを持つ企業は多い。 PDF結合サイトの利用がこのポリシーに抵触する可能性がある。
ブラウザだけでPDFを結合する方法
「ここだけPDF」では、PDFの結合処理がすべてブラウザ内で完結する。 ファイルはサーバーに送信されない。通信も発生しない。
サーバーを経由しないので、そもそも情報漏洩のリスクが発生しない。 「削除しました」を信じる必要もない。最初から預けていないのだから。
実際の手順(3ステップ)
1PDFファイルを読み込む
「ここだけPDF」を開いて、結合したいPDFファイルをドラッグ&ドロップする。 複数ファイルをまとめて放り込んでOK。
2ページの順番を確認・並び替え
読み込んだページがサムネイルで表示される。 順番を変えたい場合はドラッグで並び替え。不要なページは削除もできる。
3ダウンロード
「ダウンロード」ボタンを押すだけ。結合されたPDFが保存される。 この間、ネットワーク通信は一切発生していない。
「本当に送ってない」ことを自分で確認する方法
「サーバーに送りません」と言われても、それだけでは信じられないかもしれない。 実際に自分の目で確認できる方法がある。
ブラウザの開発者ツールで確認する手順
- ブラウザで「ここだけPDF」を開く
- F12キー(Macの場合はCmd+Option+I)を押して開発者ツールを開く
- 「Network」タブを選択する
- この状態でPDFを読み込み、結合し、ダウンロードする
- Networkタブにファイルのアップロード通信が記録されていないことを確認する
PDFファイルに関する送信リクエストが一切ないことが確認できるはずだ。 認証やアナリティクスの通信はあるが、PDFデータの送信はない。
疑うのは健全なことだ。 だからこそ、自分で確認できる仕組みにしている。
正直なデメリット
万能ではない。正直に書いておく。
- ▲大きすぎるファイルは処理が重くなる— ブラウザのメモリで処理するため、100MBを超えるようなPDFだと動作が遅くなる場合がある。通常の業務書類(数MB〜数十MB)なら問題ない。
- ▲PDF結合はProプラン(月額1,480円)の機能— 無料プランでは電子印鑑の作成・押印が使える。結合・ページ編集を使うにはProプランが必要。 7日間の無料トライアルがあるので、まずは試してみてほしい。
- ▲デザインは正直シンプル— Adobe Acrobatのような高機能UIではない。その分、迷わず使える。
こんな場面で使える
金額が入った書類を外部サーバーに送りたくない場面
社外秘の書類をまとめる必要がある場面
顧客の確定申告書類、契約書など機密性の高い書類をまとめる場面
外部サーバーへのファイル送信が社内規定で禁止されている場面
まとめ
PDFの結合は日常的にやる作業だからこそ、 その裏で何が起きているかを気にしてほしい。
気にならないなら、今まで通りで構わない。 でも「ちょっと気持ち悪いな」と感じたことがあるなら、 サーバーに送らない方法がある、ということだけ覚えておいてほしい。